【対象:45歳以下限定】5/11(土) 9:30~12:45 若手技術士限定ワークショップのお知らせ

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下記の通り、45歳以下限定ワークショップ
「福島原発事故から考えるリスクコミュニケーション」を開催いたします。

皆さん、リスクコミュニケーションとは何かをご存知でしょうか。
リスクコミュニケーションとは、あるリスクについて関係者間(ステークホルダー)で情報を共有したり、対話や意見交換を通じて意思の疎通をすることです。それによって、リスクに関する相互理解を深めたり、信頼関係を構築していきます。
以下のサイト(参考1)が参考になるかと思いますので、ご興味がある方は是非ご覧ください。

【参考1】リスクコミュニケーションの意味と目的~進め方
https://resilient-medical.com/risk/communication-definition-example

SNS時代においては、技術に関するリスクが不適切に評価されることで想定以上の被害を招くケースが多発しております。例えば、福島第一原発の事故後において、放射線の直接的な影響による死者は1人も報告されていませんが、不要不急の避難生活等による2次災害のために亡くなられた人は1000人を超えると言われています。これは、Twitter等のSNSにより過剰評価されたリスク情報が広まったために引き起こされた悲しい結果であり、リスクコミュニケーションがうまくいかなかった結果です。技術による被害を最小限に抑え技術を適切に発展させていくために、時代に合ったリスクコミュニケーションについて考えることは技術士の責務であると言えます。

そこで本ワークショップでは、福島原発事故後に実際に行われたリスクコミュニケーションの事例をもとに、新しい時代にあったリスクコミュニケーションについて考えます。

具体的にはまず、日本保健物理学会より招聘した講師による講演を行います。
日本保健物理学会は、1961年に米国保健物理学会(Health Physics Society)の日本支部を包含する自主的性格の日本保健物理協議会としてスタートし、1965年にはIRPA(国際放射線防護学会)に加盟する学会となりました。放射線防護・安全に関する学術および技術の開発を促進し、その成果を社会ならびに実務に反映することによって、広く人類の繁栄に寄与することを目的としています。

【参考2】日本保健物理学会ホームページ
http://www.jhps.or.jp/

当学会では福島原発事故直後から約2年間、一般市民のもつ放射線に対する不安を解消するために立ち上げた、「暮らしの放射線Q&A」と呼ばれるウェブサイト(以下のリンク先をご参照ください。)を通じ、一般市民の方々との放射線に関するリスクコミュニケーション活動が行われてきました。本活動は、当学会の若手研究者・技術者が中心となって取り組まれており、本講演では当学会の若手研究者の代表者を招き、その経験から得られた教訓についてお話しします。

【参考3】日本保健物理学会 暮らしの放射線Q&Aウェブサイト
http://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/8699165/radi-info.com/

その後、講演内容を受けて、参加者の皆様同士でグループワークを行っていただき、より適切なリスクコミュニケーションや様々な分野におけるリスクコミュニケーションへの応用について考えます。

これからの新時代におけるリスクコミュニケーションについて、若手技術者の皆さんでともに考えましょう。

                 記

■ワークショップ「福島原発事故から考えるリスクコミュニケーション」
年齢制限:45歳以下の会員、準会員、非会員
日時:2019年5月11日(土) 9:30~12:45(受付9:15~)
場所:機械振興会館 6D-4会議室
会費:無料
定員:30名(定員制、先着順)
内容:講師による講演および参加者間のグループワーク
講師:片岡憲昭、河野恭彦(日本保健物理学会 若手研究会 )

■申込締切:2019年5月6日(月)

■申込方法:
下記、日本技術士会HPのCPD行事案内よりお申し込み下さい。
会員・準会員の方
https://www.engineer.or.jp/kaiin/dmsw0200.php#month05

非会員の方
https://www.engineer.or.jp/ippan/dmsw0211.php#month05

■問い合わせ:
intl☆peyec.jp(☆を@に変えて送信下さい)までメールにてご連絡ださい。

イベント詳細については青年委員会HPをご参照下さい。
https://peyec.jp/

皆様の参加を心よりお待ちしております!!!