行事名 国際交流活動報告会
日時 2010年1月24日
場所 葺手第二ビル5階 A,B会議室
講師、発表者 国際交流活動総括:武井委員YEAFEO報告: 金子氏、関氏、齋藤氏日韓会議報告: 山中委員、山下氏(山口県技術士会青年部長)、 高木氏(中四国支部委員)
担当者:(○印:リーダ) ○石関 学(記)、山中 淳至、末廣 多恵子
参加者数 19名
1. 背景・目的
青年技術士交流実行委員会(以下、青年委員会と記載)では、会員の国際的な視野を拡大し技術研鑽につなげるために、アジア・太平洋圏の各国との間での国際交流活動を行っている。
本例会では、青年委員会における国際交流活動の報告を通して、参加者に国際交流活動の内容を把握してもらうことと、参加者間での交流・情報交換を実現することを目的とした。
2. 例会内容
2.1. 国際交流活動の紹介(13:30~13:50 武井遼委員 ※松本委員の代理発表)
青年委員会の国際交流活動の概要を発表した。目的、ミッションステートメント、香港・豪州・YEAFEO等の活動経緯などを紹介した。
交流先がAPEC地域に限定されていることについて質疑を受けた。青年委員会のスタンスとして、まずは交流活動を定常化・コネクションを確実なものにすることを目的としている旨を返答した。
2.2. YEAFEO参加報告(13:50~15:10 金子淳一氏、関卓史氏、齋藤洋一郎氏)
1) YEAFEO工程全般について(金子氏)
全工程の概要を発表した。セレモニーやカントリーレポート、イベントの状況を、写真とムービーを使用して報告した。シンガポールに関しては、環境技術に関する意識が高いこと、地球の環境保護と技術開発の調和を図る努力をしていることを、所感として述べられた。
2) 個人の発表
・ 金子氏
YEAFEO前後のシンガポール滞在の様子を、写真を使用して報告された。
・ 関氏
YEAFEOを通じて東南アジア諸国について抱いた考えを述べられた。宗教の違いによる国民性・考え方の違いを感じたこと、公共性の維持と技術の革新を両立する必要性を感じたことを報告された。
・ 齋藤氏
ご自身の視点から、YEAFEO工程を報告された。シンガポールは日本にいるのと近い印象を受けたこと、語学力の差を感じたこと、パスポートを無くした経験から注意する意識をもったことなどを報告された。
3) 質疑
・ CAFEOでの国際学会の内容について
主に4分野(機械、農業、環境、建設)についてのセッションがあった旨を返答した。
・ 国際学会の技術的な配布資料について
参加者が個人持ちをしているので、後日調整することになった。
2.3. 日韓技術士会議参加報告(15:20~16:10 山中淳至委員、山下氏、高木周一氏)
1) 日韓技術士会議工程全般について(山中委員)
全工程の概要を発表した。日韓交流サッカー大会、懇親会、青年委員会からも参加した第五分科会についての様子を、写真を使用して報告した。第五分科会の参加者が少ないことについては、日韓相互の参加者の公用語が英語であることが、ハードルになっているのでは、という報告であった。
2) 来年度の日韓技術士会議について(山下氏、高木氏)
本例会は、SkypeTMを使用して、東京と山口県と広島県を接続し、同時並行的に例会を行う試みを実施した。来年度の日韓技術士会議は山口県の開催であり、その準備状況を、山下氏が報告された。国体のプレマッチがあるため、山口県のサッカー会場がほとんど予約されてしまっていること、場合によっては北九州でのサッカー大会になることを報告された。本部・支部間で情報交換しながら準備を進めていくことを確認しあった。
2.4. 意見交換会(16:20~17:30)
軽食とコーヒーを準備して、参加者間で意見交換を実施した。予定の時刻まで活発なやり取りや名刺交換が行われ、国際交流のみならず、様々な意見交換が行われた様子であった。
2.5. その他
会場の一部には、国際交流関係の資料やパネル、YEAFEOを始めとしたイベントの際に交換した記念品などを展示した。また、YEAFEO参加者が作成したポスターを掲示した。これには、他国のメンバーについての紹介が記載してあった。
3. 成果と所感
意見交換会での活発な議論の様子から、国際交流活動内容の参加者へのインプットと、参加者間での交流・情報交換の実現という本例会の目的については、達成できたと考える。一方で、アンケートを読むと、報告だけでは内容が薄かったという感想もあった。参加者の観点からすると、お茶会だけでなくディスカッション等を混ぜ込む必要があったかもしれない。
担当者の所感としては、総括発表者を直前になってアサイン変更したこと、参加者へスケジュール表を配布しなかったことは、準備不足であった。一方、本部として初めてSkypeTMを例会で導入したことは、遠隔地での同時開催という観点から有意義であったと感じる。
4. 今後の展開
青年委員会での国際交流活動は、本年で7年を数える。YEAFEOの参加は定常化してきたと言え、会員への国際交流の機会提供を、今後も継続的に行っていく必要があると考える。