YEAFEOは、The ASEAN Federation of Engineering Organizations (AFEO) の中の若手技術者のコミュニティーであり、ASEAN諸国の若手技術者で構成される。日本を含む太平洋沿岸諸国も招聘国として参画しており、年々コミュニティーは拡大している。

ASEANの若手技術者との交流を目的として、平成15年より青年技術士交流実行委員会の代表者がYEAFEOのBoarding Meetingに参画している。

Chairpersonの議事進行により、各国のカントリーレポートが発表され、取り組みが紹介された。発表内容は各国様式が統一されているわけではなく、多様な形式での発表が行われていた。欠席国も複数見受けられたが、ミーティングの進行にあたり特に不都合と見られてはいなかった。

次に昨年の議事録確認、今回のミーティングでの各国への宿題事項割り当てが行われ、来年に向けた活動を整理していた。その後プレゼント交換を行い、各国の交流を深めた。

YEAFEO／CAFEOメンバー合同で、シンガポールフライヤー見学(1日目)、水道浄化施設の見学(3日目)のほか、Welcome Dinner、Farewell Dinnerなどのイベントが用意されていた。ただし、それらのYEAFEOイベントよりも、2日目の夜にYEAFEOメンバーとホーカーへ食事に行く、といった決められた行事以外のイベントが重要で、人脈を形成する重要な機会となった(このイベントだけに参加する者もいる)。また、開催前日に既に現地入りし、それぞれ交流を図るといった事も行われていた。

中堅以上の技術者で組織されるCAFEOのコミュニティーでは、技術的な成果の報告という傾向が強い。一方YEAFEOは若手技術者で構成されるという事もあり、ミーティングやカンファレンスイベント以外の交流（観光や食事を共にするなど）に重点が置かれていた。

これはあまり意味の無い事と捉えられるかもしれないが、異国の人々と親密になるには、欠かせない事である。このような活動を通じ、ASEAN諸国の人々と交流のパイプを築き、広げる事ができた。

YEAFEOはASEAN諸国の若手技術者と、一堂に会して交流できる貴重な機会である。今後もこの関係を継続強化していく事は意義のある事だと考える。今後はさらに有益な交流となるよう、

Ø         技術的な情報交換の充実（CAFEO参加という選択肢も含む）

Ø         YEAFEOメンバーとの合同企画（共同での他国の視察など）

のような試みを行っていきたい。