日韓技術士会議－サッカー及び第 5 分科会報告

０．概要

日 時：平成20年9月28日（サッカー）、29日（第五分科会）
場 所：新潟市陸上競技場、ホテル日航新潟
参加者：サッカー参加者 約５０名，スタッフ 約１０名

１．はじめに

青年技術士交流実行委員会（以下、青年委員会）は、韓国青年技術士会青年委員会（以下、韓国青年委員会）と協力し、第 38 回日韓技術士会議において親善サッカー大会および第 5 分科会を実施した。これらのイベントとウェルカムパーティ、および晩餐会など
を通じて日韓青年の交流を図ることができ、現韓国青年委員長および次世代の執行部候補者らをはじめ多くのメンバーと交流することができた。来年以降の新しい関係を築くための基礎ができ、懇親という本来の目的が達成できたと考えている。
また、今大会においてもユニフォームの追加発注などのために多くの方々にご寄付を頂きました。日韓委員会の皆様をはじめ本大会の運営に多大なるご厚意とご尽力をいただいた方々に改めて深く感謝申し上げます。

２．親善サッカー大会

新幹線の遅れにより東京から参加したメンバーは公式戦（第一試合）に間に合わなかったが、メンバーは徐々に到着し、最終的には 50 名近くが参加し大いに盛り上がった。公式戦では新潟の皆様に活躍していただいた結果、1-1 の引き分けと善戦した。日本の
MVP にはフットサルの藤井氏が選ばれた。ゲーム終了後のウェルカムパーティには日韓両国から 100 名以上が参加し、多くの方
が来年のインチョンにも参加すると約束してくれた。今まで準備してきたことが実を結んだ結果であろう。試合で勝つことよりも、サッカーを通じた交流の輪が広がり来年につながったことが重要であったという意見も多い。


善戦する日本チーム
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　集合写真（全試合終了後）

３．第 5 分科会

第 5 分科会は講演とパネル討論を行った。日本の講演は倉井氏「日本の青年技術士の現状と青年委員会の取り組み」
、韓国側は全（Jeon）氏「The Global Challenges and Future Overview」、白（Back）氏「Introduction of KPEA」であった。

パネル討論のテーマは、「日韓技術士会における青年層の課題」であった。パネリストは韓国の朴委員長、日本の中藤氏、渡邊氏の 3 名にお願いした。まずは 3 名のパネリストの方に 30 分ずつぐらい講演をしていただき、日韓両国における青年層の課題について
話題提供していただいた。中藤氏からは若手技術者が抱える問題、渡邊氏からは海外プロジェクトを通じて得られた教訓およびコミュニケーション能力に関する話題提供があった。朴氏の講演では、技術士会会員の約半分を占める青年層（49 歳以下）の活動およ
び課題に関する話題と CPD に関する話題提供が行われた。
パネル討論は 50 分程度行われた。コミュニケーションの手段と互いの制度の相違点が大きな話題であった。パネル討論では笑いもあり内容的にも良いものであった。
討論の結果としては以下のような結論が導かれた。

• 技術士としてコミュニケーション能力を身につけることは重要である。時にはアルコールの力も借りつつ、スポーツ交流（サッカー・ゴルフ等）や美術鑑賞なども利用しながら、「Open-Heart」で人と接することが大切である。
• 技術士として継続研鑽（CPD）を実施することが必要である。継続研鑽は人から強制されるものではなく、技術者自身が自らの能力を向上させるために自主的に行う活動であり、そのような活動を通じて技術者の社会的地位を向上させることに寄与していくべきである。

発表風景（発表者は朴委員長）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　参加者全員の集合写真（閉会時）

これらの議論は英語での発表という慣れない言語で行ったが、お互いに奮戦しつつも無事に行うことができた。その討論を行う過程でお互いの懇親を深めることができた。第五分科会の成功のため、多大なるご支援とご助言をいただいた方々に心から感謝の
意を申し上げます。