Navigation
200906拡大運営委員会
201303-1
50周年記念誌
CAFEO31(内部開催YEAFEO20)
Files
http://blog.goo.ne.jp/seineniinkai
お知らせ
ディベートを体験しよう!
トップページ
委員会紹介
支部交流
活動報告
行事予定
行事予定2
関連リンク
 

200711CAFEO25YEAFEO14

会議名

第25回Conference of ASEAN Federation of Engineering Organization (CAFEO) 、
第14回Young Engineers of ASEAN Federation of Engineering Organization (YEAFEO)

派遣期間

2007年11月26日(月)
09:30成田発(PR431便)→13:35マニラ着
15:00マニラ発(PR849便)→16:30セブ着
2007年11月27日(火)
Registration、YEAFEOBoard、WelcomingDinner
2007年11月28日(水)
CAFEOOpeningCeremonies、CountryReports、CAFEOparallelSession
2007年11月29日(木)
TechnicalTours、ClosingCeremony、FarewellDinner
2007年11月30日(金)
08:00セブ発(PR434便)→13:25成田着

内容

AFEOとは、ASEAN事務局と提携する非政府組織であり、AFEO参加団体はASEAN加盟国により設立される技術系組織で構成される。会議は、親交を深め理解・協力し、また意見と経験の交換を行うために、毎年AFEO加盟国が交代で主催して開催されている。
参加国はASEAN加盟国だけでなく、ゲスト国(オーストラリア、カナダ、中国、日本、インド、韓国等)も含まれているため、実質的にはアジア太平洋地域に主要国のほとんどが参加している技術者協会の会議であると言える。

2007.11.27(Tue)

午前中のYEAFEOのミーティングでは、YEAFEOのウェブサイトの運営、加盟国の若手技術者のメー リング・リスト作 成、そのメーリング・リストへの登録を有料にするかどうか、などの話が続いた後で、マレーシアがYEAFEOの 学生の部(ESAFEO=Engineering Student AFEO)を設立しようという提案をした。来年のYEAFEO(2008年11月26-29日、タイのバンコクで行われる)のときに学生の代表者を何人か連れてくるということで議論がひと段落した。

昼食に続いて、各国エンジニアリング協会の青年委員会の活動状況などを報告する「カントリー・レポート」のプレゼンテーション が行われた。各国7分間の持ち時間で、カンボジア、インドネシア、マレーシア、ミャンマー、シンガポール、タイ、オーストラリア、日本、香港、フィリピンの順にプレゼンテーションが行われた。

マレーシアの発
表は特に印象的で、プレゼンの最初に活動内容をきれいに取りまとめたスライドショーが上映され、 その後にパワーポ イントで補足説明するという組み立てだった。マレーシアは今回のYEAFEOに13人もの代表団を送り込んできており、他の国とは明らかに意気込みが違っていた。青年委員会の活動内容も、セミナー、チャリティ活動、フットサル交流、ボーリング大会、大学生を対象としたキャリア形成に関する講義な ど、実に多彩なサービスを提供している。また、青年委員会のメンバー全員が活動に参加することを心から楽しんでおり、委員長を中心としたまとまりのよさと家族的な雰囲気が特に印象的であった。また、国際交流も盛んに行おうとしており、来年は香港を訪問することが決まっているそうである。
また、タイでは青年層への教育プログラムの一環として、若手技術者向けに「English for Engineers」、「English Speech Contest」などのセミナーを提供している。グローバル化が急速に進む今日、技術者にも英語が必須であると考えて教育に力を入れているのだろう。
香港は、青年委員会で中国本土、マカオへの訪問をすでに実施しており、来年度はオーストラリアへの訪問とマレーシアの訪問受入れを予定しているとのことであった。
日本のプレゼンは、用意したパワーポイントをもとに、自己紹介、日本技術士会青年技術士交流実行委員会の活動概要、今後の国際交流への抱負という順番で進めた。
交流の中で、香港EngineeringAssociationの人と話し、来年の日本からの視察団の受入をお願いしてみた。この10月に、香港ICE(InstitutionofCivilEngineers)の視察団の訪問を受入れたことを機に、日本技術士会としては香港との関係を強化しようと考えていた。香港の代表団は私の申し出を心よく受入れてくださり、香港に来る日程が決まったらいつでもメールを送ってくださいという暖かい言葉をいただくことができた。
また、オーストラリアの代表者(次期青年委員長の女性)とのコネクションを強固にすることに成功し、さらに新しい2国間関係の相手として開催国のフィリピンと交渉して交流を開始するための楔を打った。
最後にプレゼント交換セレモニーが行われることとなった。各国の代表者同士が、持ち寄ったプレゼントを交換していき、硬く握手を交わして親睦を深めた。
PM7:00から大会全体のWelcomeDinnerに出席した。ディナー終了後、「KTV」というカラオケボックスに行った。それぞれの国が交代で歌うというルールで進んだ。カラオケも楽しく過ごすことができて、喉は枯れクタクタになってAM1:00にホテルの部屋に戻った。

2007.11.28(Wed)

この日はディナー・パーティ以外のYEAFEO公式行事がなかったため、CAFEO(Conference of ASEAN Federation of Engineering Organization)のオープニング・セレモニー
に参加した。
壇上には、ASEAN諸国の技術者協会の会長が勢ぞろいし、この会議がASEAN諸国にとって非常に重要な会議であることを感じ取ることができた。その後、アルファベット順にブルネイから「カントリー・レポート」が行われた。
今回のCAFEO(ConferenceofASEANFederationofEngineeringOrganizations)は、発表セッションがメイン会場1箇所のみとなっており、発表者はわずかに5名しかいない。その他の発表者は、ポスターセッションでの発表となった。
PM7:00に若手メンバーだけでディナー・パーティに出かけることになった。ディナーの席では、最初はタイ人のグループと同じテーブルを囲んでいたが、途中からフィリピンの人の隣になった。その後も、カンボジアやマレーシア、フィリピン、タイ、ミャンマーの皆さんと次々に話をして親睦を深め、ディナー・パーティは終了となった。
ディナーの後、2次会の会場にみんなでなだれ込むことになった。2次会は、ディスコであった。ディスコでは、プロのバンドと歌手がステージでリードし、それに合わせてみんなでフロアに出て踊りまくった。こういう機会に備えて、ダンスの基本ステップを習得しておけばよかったと後悔した。
0時をまわり、今日もくたくたになったのでホテルの部屋に戻った。

2007.11.29(Thu)

この日は、会議のテクニカル・ツアーの日である。今回の会議では3つのテクニカル・ツアーが用意されていたが、YEAFEOに参加した若手グループは全員「Ship Building Tour」というツアーに参加することに
なっていた。集合場所は、まるで遠足に行く前の子供が集まっているような雰囲気となった。
3台のバンはホテルを出発し、しばらくしたところでパトカーと合流した。この会議は国を挙げての一大イベントなので、テクニカル・ツアーはパトカーの先導つきである。昨日、ディスコで遅くまではじけていた人が多いためか、今日のバンの中では眠っている人が多かった。1時間ぐらい山道を延々と走ったのち、ようやく「Tsuneishi Industry」という日本の造船所に到着した。
造船所内部では撮影禁止とのことで、入口近くで写真撮影時間が設けられた。ここぞとばかりにTシャツの色別、国別などで集まってあちこちで写真撮影が始まり、とても楽しい時間となった。
続いて、工場の中の会議室に入ってTsuneishi Industryの会社概要の説明ビデオを見せていただいた。質問はありますか、と言われた途端、次々に10人ぐらいが手を挙げて質問をした。何かを聞いて持ち帰ってやろうという積極的な姿勢は、見習うべきであると思った。続いて、再び場所を移して実際に造船を行っている現場でまた写真撮影タイムとなった。Tuneishi Industryの技術力の高さを学んだところでテクニカル・ツアーは終了となり、再びバンに戻ってセブ島内を移動することになった。
行き帰りのバンの中で近くに座った人と各国技術士会の青年委員会の組織体系について話した。日本の事例として、一部のメンバーは毎日メールの交換をして委員会の運営について提案したり、毎回例会に参加するなど「Very Active」に活動しており、残りのメンバーは仕事の合間を縫ってまあまあの頻度で活動に参加できているが、本当に時間のない人は活動にあまり参加できていない、といった説明をしてみた。マレーシアなどの活発な国はすごく組織力があるようなので感心した、というコメントを出したところ、マレーシアと香港の委員長が一斉にこちらを振り返って「いやあ、どこの国でもsame、same。同じ状況だよ。Very activeな人材は大体ここに来ている一部のメンバーだけさ。」と言った。
つまり、YEAFEOの会議に参加している人は、各国のVery activeな一部の技術者の集まりということである。だから、ここに来ている人とは心から価値観を共有できる。誰かの発言に対しては、みんながすぐに心から同意できる。このメンバーのチームワークと連帯感は、ここから来ているのだと思った。
その後も話は尽きなかったが、バンは無事にホテルに戻ってきたのでテクニカル・ツアーは終了となった。

今日は

、17:00からのClosingCeremonyのあと、19:00からフェアウェル・パーティが行われることになっている。最後に、各国が何か出し物をしなければならない。

日本人でこの会議に参
加しているのは、私以外に3名おられた。お揃いのハッピを日本のユニフォームとして使った。他国はというと、それぞれ民族衣装などに着替えて非常に派手なパフォーマンスを披露した。
日本チームは、「見上げてごらん夜の星を」を最初に歌い、途中にカラテの板割りを披露し、最後に「ザワワ」の歌をアカペラで歌って終わることにした。
パーティが終了したかと思いきや、「DancingTime」が始まった。昨日のディスコのステージで歌っていたグループが今日はパーティ会場に来て、会場は一瞬にしてディスコ状態になった。
こうなったら、昨日の勢いそのままに若手グループが一斉にステージに繰り出し、みんなで爆笑しながら踊った。1時間ほど経過したところで、さすがにみんな疲れたのか小康状態になった。私は、近くにいる人と写真を撮影したりして最後の別れを惜しんだ。
そして、いよいよ体力も限界に近づいたと感じて、夜中の0時を回ったところでホテルの部屋に引き上げることにした。最後に、周囲にいたYEAFEOメンバーとHugをして別れを惜しみ、今後も交流を続けていくことを約束して会場を後にすることにした。
4日前に一人で成田空港からマニラに向かうときには、会議の最後にこのような気持ちになるとは想像もしていなかった。そして、今回の会議に参加して本当に良かったと思った。
私には、なぜこのメンバーたちとすぐに打ち解けて心を許しあえる関係になれるのかが分かるような気がした。たった数日間の間にこれだけ大勢の人と交流するわけであるから、一人ずつと話す時間など本当に限られている。だから、第一印象や少し話してみた感覚だけでその人が魅力的な人間か、価値観が合うかどうかを判断しなければならない。このような場では自分の人間性の一部分しか見せることはできないし、また逆に、相手の人間性の一部分しか見ることができない。しかし、その一部分にはその下にある氷山の残りの部分が凝縮されており、互いにそれを感じ取って心を許せる相手と判断しているのではないだろうか。
つまり、その場だけを取り繕って氷山の一角だけを良く見せようとしてもすぐに見破られてしまうし、また、いくら良いものを持っていてもそれを相手に伝えるためのコミュニケーション能力がなければ気づいてもらうことができない。国際社会で通用する人間性とそれを発揮するコミュニケーション能力が両方そろった人材が集まっているからこそ、このような短い期間で互いに心を通わすことができるようになるのではないかと思う。
私は、日本人の若手にこのことを伝え、ASEAN諸国の若手技術者と対等にわたりあえる日本の若手技術者を育てたいと強く感じた。それにしても、ASEAN諸国の若者のパワーを見せ付けられた1週間だった。

(あとがき)

短い期間であったが、この1週間、朝から夜中までYEAFEOメンバーの若さとパワーについていくためテンションをあげっぱなしで臨んだためか、さすがに疲れがでた。今回の会議における主な成果を下記の通りまとめる。
  • 日本技術士会青年委員会の活動内容を広くASEAN諸国にアピールし、今後も国際活動にも積極的に取り組んでいくという姿勢を示すことができた。
  • 香港EngineeringAssociationとの関係を強固にし、来年夏から秋にかけての日本技術士会青年委員会の訪問を受け入れていただけるよう、香港の青年委員長と約束を取り付けた。
  • オーストラリアの次期青年委員長の女性エンジニアとのパイプを構築し、日豪の青年委員会の関係を強化した。
  • フィリピン、マレーシア、タイ、シンガポールなどの若手層とのコンタクト・ポイントを構築し、今後の日本サイドの体力および予算の状況に応じて豪州・香港に続く2国間交流を開始する準備が整った。
  • ASEAN 諸国の青年委員会の活動内容から、「Young Engineers Committee」の活性化について日本でも参考にできそうなことをいくつか学んだ。
技術士会の活動は無報酬で行っているものであるので、参加する人々それぞれに自己研鑽、自己啓発などのメリットがあり、さらに活動に参加すること自体が楽しいものでなければ活動は活性化しない。一部のVeryactiveなメンバー自身が活動を心から楽しみ、その人間的な魅力で若年層を引っ張っていくような勢いと真のリーダーシップが必要であると感じた。
また、YEAFEO に出てくる各国の主力層は優秀な人材ばかりで、みな社交的でパワフルであり、国際感覚に優れていた。日本においても、国際社会で堂々と渡り合える若手の育成が急務であると感じた。
最後に、日本のH間さん、Dさん、Sさんには旅先でいろいろとお世話になったので、この場をお借りしてお礼を申し上げたいと思う。また、出張期間中ずっと運が味方してくれたことに改めて感謝したい。

Updated on 7 26, 2010 by 嶌田泰彦 (Version 4)


Attachments (6)

DSC00027.JPG - on 7 26, 2010 by Y Shimada (Version 1)

DSC00016.JPG - on 7 26, 2010 by Y Shimada (Version 1)

DSC00068.JPG - on 7 26, 2010 by Y Shimada (Version 1)

DSC00038.JPG - on 7 26, 2010 by Y Shimada (Version 1)

DSC00011.JPG - on 7 26, 2010 by Y Shimada (Version 1)

DSC00012.JPG - on 7 26, 2010 by Y Shimada (Version 1)