こんにちは。いつも青年ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
厳しい残暑が続きますが皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、青年委員会では8月24日(土曜日)に「ケーススタディで学ぶ、若手技術士のためのリスク&クライシスマネジメント」と題したCPD行事を開催しました。
万が一、災害や好ましくない事象に直面してしまった際に、技術士として円滑に対応し事業を継続させる重要な二つの考え方「リスクマネジメント」「クライシスマネジメント」について、違いや関連性を理解することを目的として、講義とグループワークを行いました。
リスクマネジメントパートでは、講義によりISO 31000に基づき、用語の定義やリスクマネジメントのプロセス(特定/分析/評価/対応 等)について基本的な知識を学びました。
続いてグループワークでは、「線状降水帯接近に伴う豪風雨」をリスク源に想定し、4M分析などのガイドワードを用いて抜け漏れのないリスクマネジメントのプロセスを体験しました。グループのメンバーで仮想の組織を作り、協力してリスクを特定することで状況を深く分析しながら多様な対応策を提案し、リスクマネジメントについて理解を深めることができました。チーム内は異なる専門分野を持つメンバーがいるため、それぞれの切り口で多くの発想を共有し活発な議論がなされました。
クライシスマネジメントパートでは、講義により「リスク」が顕在化し時間経過とともに「危機」に移行する考え方と、危機に対応する際の心構えを学びました。
その後、グループワークでは、リスクマネジメントと同じく豪風雨をケースとして時々刻々と変化する事態に合わせて対策を検討しました。時間制約の中で適切な意思決定を行うことの難しさを実感しながらもチーム一丸となって、各チームの仮想組織で自分たちに合った対応策を立案しました。議論の中では想像力をフルに発揮して、多角的に意見を出し合うことができました。
各パート終了後、各チームで行ったリスクマネジメントとクライシスマネジメントを振り返り、それぞれの違いや関連性を感じていただきました。
今回のイベントでは、「リスク・クライシスマネジメントを一緒に体感する貴重な機会だった」「各参加者の専門性を活かした意見を出し合い、対策を話し合えた事が非常に有意義だった」等の感想をいただきました。
参加者の皆様の積極的な議論により、運営側としても新たな視点でリスクマネジメントとクライシスマネジメントを感じることができ、実り多いイベントとなりました。
次回は9/21(土曜日)に「遊び心でイノベーション!時代を超えて役に立つ創造力を磨く 仕掛け学×IoT」を開催します。
遊び心と創造力をフルに発揮して、多くのアイデアを形にしていきましょう!
青年技術士支援委員会 間々下