開催御礼: 8月例会 技術士による夏休み理科教室工作実験

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8月例会「技術士による夏休み理科教室工作実験」にご参加下さいました皆様
誠にありがとうございました!

理科教室2

夏休み理科教室は、東京の統括本部では昨年度に引き続き2度目の開催となります。
昨年は、企業の方の全面的なご協力を得て開催致しましたが、今年は、我々
技術士仲間でテーマの決定から企画・準備等一通り行い、「技術士として
どのように子供たちに科学・技術を伝えるか」をより練り上げるという方向性
で実施しました。また、会場だけでなく、実験の材料を持ち帰ってご家庭で
再度いろいろな実験をやってみることが出来るような内容としました。

当日は、子供たちの実験が大変うまく行き、クリップモーターの実験など、
我々メンバーで行ったプレ実験より子供たちのクリップモーターがはるかに
勢いよくくるくる回り、歓声が上がったり、またくだもの電池では、子供たち
(特に低学年の子)が我々大人の思い付かないような思いつきをあれこれ
試してみるのをみて驚かされたりもしました。子供の思考は本当に柔軟ですね。

「1.くだもの電池をつくろう」では、レモンと亜鉛板・銅板を使うと
乾電池と同じように電気ができ、電子オルゴールから「Happy Birthday」
の曲が流れるのを体験してもらいました。大人の私たちでも、「レモンに
金属板をさしてコードでつないだら音が鳴った!?」というのは
面白い実験だと思います。

実際の単元では、「電子が動いて電流になる」という内容は中学理科、
くだもの電池と同様の仕組みである「ボルタ電池」や「金属のイオン化傾向」は
高校化学、の内容になりますので、詳しく原理を突き詰めていくと、小学生
向けには難しい内容となります。ただしここでは、「くだものから電気ができる!」
という驚きを実感してもらい、「レモンでなくても電気ができるの?」
「何で同じ板だと電気ができないの?」という疑問が次々出てくれるといいな、
と思います。ぜひご家庭でもいろいろな果物や身近な液体を使って実験
してみてください!(※注 実験に使ったものは食べたり飲んだりしないで
くださいね!)

「2.モーターをつくろう」では、電気が身の回りでどのように使われて
いるか考えてもらい、多くの電化製品で使われている「モーター」は、
電気を使ってものが動くしくみを、クリップや磁石、消しゴムなど
身の回りのものを使って確かめてもらいました。
電気エネルギーを光エネルギーに変換することで電灯が光る、
熱エネルギーに変換して冷暖房になる、運動エネルギーに変換して
モーターが動く、このように電気は人間の暮らしに欠かせないものになっています。
クリップモーターは小さなしかけですが、身の回りのものは
もっとたくさん電気を使って大きなものを動かしているんですね。
エナメル電線で長~いコイルを作り、電池のリニアモーターの実験も
行いましたが、実際のリニアモーターカーも同じしくみで走っています。
ぜひご家庭でももう一度クリップモーターを回してみてもらって、
身近なモーター探しをしてみてください。

理科教室3

最後に、委員長の田中が子供の頃自分の家のラジオをよい音で
聴きたい!と、自分でいろいろなアンテナを作って実験していた、
という話をしておりました。
大人になった我々メンバーは技術士という仕事をしている訳ですが、
子供の頃は夢中で工作をしたり、趣味のものを詳しく調べたり、
野外に出かけて生き物を観察したり、いろいろなものに好奇心をもって
「たのしい!」という経験を少なからずしてきていると思います。

たくさんの子供たちに、「理科ってたのしい!」という経験を
してもらえるよう、Dreamsメンバー一同、これからも試行錯誤して
理科教室を開催していきたいと思っております。

理科教室に関するご意見・ご希望等ございましたら、いつでも
Dreams Projectまでお知らせください。

ご連絡先: dreams☆peyec.jp(☆を@に変えて送信して下さい)

本当に、ご参加下さいました皆様、どうもありがとうございました。
またのご参加をお待ちしております。
あいにく今回ご参加いただけなかった方も、ぜひ次回ご参加下さい!

Dreams Project一同心よりお待ちしております。

Dreams Project 一同
(文責:田角 由香)