去る9月21日(土)、東京駅を臨む株式会社奥村組様のクロスイノベーションセンターにおいて、「遊び心でイノベーション!時代を超えて役に立つ創造力を磨く仕掛学×IoTワークショップ」を開催しました。
本イベントは、参加者の交流を深めるため、マイブームや自分の身の回りにある仕掛けの紹介を含む自己紹介を行い、和やかな雰囲気でスタートしました。
講義セクションでは、遊び心を活かして人々の行動の選択肢を増やす「仕掛学」について学びました。仕掛けの要件である公平性、誘引性、目的の二重性について学習しました。次に遊び心が反映された仕掛けの事例や、誘引性は高いが公平性が満たされなかった「悪い仕掛け」の紹介があり、「仕掛学」の理解を深めました。

ワークショップ・セクションでは、会場であるクロスイノベーションセンターについて、利用者が「アンケートに答えたくなるような仕掛け」をテーマに、連想ワードフレームワークを用いて、仕掛けを着想しました。
次に、着想した仕掛けについて、仕掛けの要件である公平性、誘引性、目的の二重性の内容や、仕掛けられる人の行動の変化を「仕掛けのからくりシート」というフレームワークに落とし込み、仕掛けのコンセプトを整理しました。
最後に、リーンキャンバスをベースとした「シカケ・キャンバス」というフレームワークを用いて、実現方法、設置場所、効果測定方法、コストと収益を検討し、仕掛けの実現性について確認を行いました。
更に、一般社団法人ifLinkオープンコミュニティ様にご協力いただき、誰でも簡単にセンサと出力デバイスを組み合わせてIoTサービスを実現できるifLinkシステムを活用し、着想した仕掛けをどのように実現できるかを考察しました。特に効果測定の面で、ifLinkの“IF(条件)”と“THEN(アクション)”のツールの有効性を確認しました。

参加者からは、「組み合わせて新しい発想を得るツールを獲得できた」「明日から使えそうな仕掛けが見つかった」といった感想をいただきました。また、仕掛学とIoTの組み合わせによって創造力の向上を実感すると同時に、異なる分野の技術者が協力することで新たな価値が生まれることを、今回のワークショップを通じて学ぶことができた、という声も寄せられました。

※ifLinkは東芝デジタルソリューションズ株式会社の登録商標です