【開催報告】7月CPD行事「ロジカル思考&ラテラル・シンキング入門」を開催しました!

Pocket

いつも青年技術士支援委員会のブログをご覧いただきありがとうございます!

暑い日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか(^^)

さて、青年委員会では7月20日(土曜日)に「ロジカル思考&ラテラル・シンキング入門」と題したCPD行事を開催しました。

合理的かつ体系的に問題解決を図る「ロジカル思考」と、既存の枠組みを超えた創造的な視点で問題解決を図る「ラテラル思考」について、講義・個人ワークを通じて学習しました。そして、「ロジカル思考」と「ラテラル思考」の両方を活用して問題解決を図る応用的なグループワークを実践し、問題解決に至るまでの視点の変化を体験しました。

今日はそんな 「ロジカル思考&ラテラル・シンキング入門」の内容についてお話したいと思います。

最初に「ロジカル思考」について、定義と7種類の思考法(ゼロベース思考、MECEなど)、および関連するフレームワークの講義を行いました。 この講義では、「ロジカル思考」を実践するために必要な考え方と、フレームワークの実践方法について学びました。その後、個人ワークとして「信号待ちで停車していた前車に後続車が追突した事故」の原因分析と解決策について、whyツリーとhowツリーを作成し、その結果をグループ内で議論しました。 

講義の様子

次に「ラテラル思考」について、定義、思考に影響を与える要因、ラテラル思考の三原則、およびフレームワークの講義を行いました。この講義では、「ロジカル思考」との違いや、陥りやすいバイアスについて、具体的な事例を基に学習し、ラテラル思考の三原則を活用した思考の広げ方を学びました。個人ワークでは、「地方鉄道の存廃問題」をテーマに、オズボーンのチェックリストを使用して9つの切り口(転用、応用、変更など)から解決策を発想し、その結果をグループ内で議論しました。

グループワークの様子

最後に、これまで学習した「ロジカル思考」と「ラテラル思考」の両方を使用するグループワークを行いました。グループ内で5つの社会課題(地方再生、災害対策、技術の伝承、AI利用の倫理、少子高齢化)から一つを選び、「ロジカル思考」のフレームワーク(As is To be)を使用して現状(As is)とあるべき姿(To be)を設定しました。そして、あるべき姿(To be)に向けた解決策をhowツリーで展開しました。次に、ロジカル思考で考えたhowツリーに対して、「ラテラル思考」のフレームワーク(シックスハット)を使用して6つの視点から発想を広げました。参加者はこれまでの概念にとらわれることなく、創造的・革新的な視点で新しい発想を生み出すことができました。振り返りとして、「ロジカル思考」と「ラテラル思考」の問題解決に至るまでの視点の変化についてグループ内で議論し、多面的な視点から解決策を考える重要性を学びました。

グループワーク発表の様子

皆様からは「思考法について知識を高めることができた」、「ラテラルシンキングを業務に活用出ると感じた」、「固定概念に囚われない発想法を学べて良かった」とのお声をいただきました。

青年委員会では、8月以降もほぼ毎月CPD行事を開催する計画です。

次回は8/24(土曜日)に「ケーススタディで学ぶ、若手技術士のためのリスク&クライシスマネジメント」を開催します。

技術者として直面するかもしれないリスクや危機に備えるための非常に価値ある機会です。是非とも多くの方々の参加をお待ちしております。前回のイベントが大変好評であったため、早めの申し込みをお勧めします。

今後とも青年技術士支援委員会をよろしくお願いします。


青年技術士支援委員会 技術士(金属部門) 鳥形 啓輔